Project Name
SANU CABIN MOSS
- Timeline
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2024
- Location
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群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢
- Project Type
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セカンドホーム
- Status
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Completed
環境共生建築のフラッグシップ『SANU CABIN MOSS』北軽井沢に誕生
「SANU CABIN MOSS」は、日本の美しい海・山・湖へ繰り返し通うメンバーシップ制セカンドホームサービス「SANU 2nd Home」専用モデルです。 2024年4月時点で全9拠点52室へと広がり、"自然の中のもう一つの家”として親しまれてきた「SANU CABIN BEE」。そのキャビンに宿泊いただいた方々からの声を反映しながら、この度、より進化した新型のキャビン「SANU CABIN MOSS」をオープンするに至りました。 この「SANU CABIN MOSS」が存在することで、人と自然との接点を増やすことができ、また同時に森を豊かにできる仕組みを作っていくことを意識しています。「大自然で過ごすことの喜びを、人にも自然にも優しい建築を通して提供する」という想いを表現した、より自然の中へ入っていくための建築プロダクトが完成しました。
「SANU CABIN MOSS」は、より自然との関係性が近くなる建築デザインを意識しています。バルコニーとエントランスを一体化。長さ約7mの大開口部によって、内と外の境界が曖昧となり、自然とシームレスに繋がれる空間が実現しました。 また、開閉可能な天窓を二つ設けることで、空気の流れを作り出すとともに、室内空間に光が降り注ぐ構成に。室内の各機能を窓の外へと視線が導かれるように配置することで、滞在中に感じられる自然との一体感を高めています。
また、広々としたワークスペースや使いやすいキッチン・ダイニングなど、住まいとしての機能も充実。 さらに、選択するフレームやユニットに応じて様々な形状へ可変できるため、立地条件やサウナ・デッキ等付帯サービスに応じた自由なデザインが可能に。楽しみ方も広がっていくようなキャビンが誕生しました。
室内面積:55.5㎡ ベランダ込み面積:67㎡ 収容人数:最大4名(セミダブルベッド2台・シングルマットレス1台)
杭基礎・フレームという現場施工のパートとユニットという工場施工のパートで成立する工法を採用。自然豊かな場所に建てるため、厳しい現場環境になることも多く、現場での施工期間を短くし、高品質を保ちながら施工者の安全も確保できることを目指しています。この工法は1棟をわずか2週間で完成させることを可能にし、現場施工の簡略化により足場を組む事もないため、木々の伐採も少なくなり自然環境への影響を最小限に抑えます。 また、主に日本の豊かな森の中に建てることを想定し、土壌や建設地の従来の雨や風の流れへの影響を低減するため、独自開発した高基礎杭工法を採用。土壌への影響を最小限に抑えるために特別に開発しました。杭を8本足にすることで杭径を細くし、木の根や水脈のダメージを最小限にし、森の成長を妨げない工夫を施しています。この基礎工法は小川を跨いだり微地形を残したり、その土地で長い時間をかけて作られた自然に寄り添うことができます。
「SANU CABIN MOSS」は、より自由に、より多様な自然立地への展開を計画しています。 木の実から着想を得た構造デザインは、積雪4mの負荷にも耐久性を持ち、標高1,500m、気温-20°cにもなる豪雪地帯など厳しい自然環境下でも建設可能なプロダクトとして進化。より多様な自然の中での快適で安全な暮らしを支えます。 強風や大雨などに対する建物強度を向上させながら、同時に近植生の光や風を遮りにくく、流体力学に基づいて雨水や風を分散させることができる多面体構造を採用。土壌への負荷や周囲の生態系への影響を最小限に抑えました。また、国産材を100%使用し、国内需要の減少が課題視される銘木「北山杉」をはじめ各地より木材調達を行います。木質化率*を39%まで引き上げることで、森林大国である日本の森の恵みを活用し、森の循環と共生する建築を実現します。 *1棟の建築コストに占める木材の割合