Project Name

ADX Fukushima Head Office

Timeline

2014

Location

福島県二本松市

Project Type

オフィス

Status

Completed

Detail

ランドスケープと融合する開かれたオフィス

ADX Fukushima Head office は、旧事務所の建て替えに伴いランドスケープに開かれた建築に生まれ変わりました。 大屋根の下に大小5つの建築をランダムに配置したことで玄関だけでなく土間や廊下からのアクセスを可能にし、利用者の導線を自由に繋げます。大きなガラス窓には周りの緑が映り込み、快適な室内環境にありながら外の自然を感じられる空間です。 建材は木材や珪藻土など利用者にも環境にも配慮した素材が多用されているほか、電力は100%再生可能エネルギーを使用しています。

周辺のランドスケープには約200種にもなる生きもの・植物が生育しています。建て替え前の既存緑地を多く残し、緑地を建築で分断せずに繋げた生物コリドーとしての機能や、地面をコンクリートで覆わず緑地に繋ぎ雨水が自然と浸透する構造、大雨を受け止め緩やかな浸透を助けるレインガーデンなど自然に寄り添うランドスケープデザインが随所に施され、多様な生物が生育できる環境となっています。 ランドスケープのメンテナンスは年間計画に基づき農薬や除草剤に頼らずに行われています。そこで発生した刈り草はマルチングとして、剪定枝はエコスタックで100%敷地内処理され、未来の豊かな土壌を作っています。

ADXの社名の由来にもなっている安達太良山の絶景を望むテラスでは、地域組合の会合や花火大会時の一般開放、シェアオフィスとしての利用も受け入れています。