2012年4月

名前のあるお家

2012年4月24日 13:52

Life style工房のお家には名前があります。

お店ではなく、個人のお家に名前が。

ホームページにもそれぞれのお客様のお家の進行状況が掲載されていますが、名前で表記されています。


よく、
『安斎さんは、甘い物が好きなんですね?』
『お家の名前の発想はどこから?』
なんて聞かれます。


確かに甘い物好き男子です。


『あずき最中』のお家は正に連想させられますが...

いえいえ、お客様自身が名付け親なのです。


子供の名前も、ペットの名前も家族が決めて、
みんなで呼び合いますよね?

お家も同じと僕は考えます。


お家の内容より名前を考える方に力を入れているお客様も。
笑いながら名前を決めている時に、僕もネーミングの提案をしてみ
ますが、却下される事が多いです笑。


お家も家族の一員。


是非、ホームページをご覧になる時に『名前』にも
注目してみて下さい。


また違った目線でお家の存在が見えてくるはず。

ラフな一日

2012年4月16日 13:51

ラフな一日。
週末はいつも打ち合わせが入っているので朝からバタバタですが、
久しぶりに午後から自由時間です。

事務所スタッフも久しぶりの休日を満喫しているのでは?

こんな時だからこそ自分の時間を大切にです!
僕の実験手帳にまだテストをしていないもろもろが山積みです。(汗

僕の秘密のノートから少しお披露目します。

①窓の実験
ハニカムアクリルの断熱性を調べる装置の組み立ててす。
ガラスと違って加工がしやすいアクリルは複層にすることに、
より断熱性を保つことができます。

ただ、アクリルだけを重ねてしまうと、透明にはならない問題があるので、
ガラス×アクリル×ガラスと言う順番で重ねて実験予定。

ハニカム構造(ハニカムこうぞう、英語:honeycomb structure)とは、
正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造で、
ハニカムとは英語で「蜂の巣」という意味であり、
多くの蜂の巣がこのような形をしていることから名付けられたそうです。

よく考えると蜂の巣って凄い構造ですよね。
ある意味自然の力を感じる作品だと思います。


②土の利用実験。
現場より摂取した土と水を混ぜバラバラに分解。
必要な成分だけを摂取し、簾・砂・石灰などもろもろの配合により強い土を作ろうと実験中。

土を使い、土と共に成長し、また土に戻る。
こんなストーリーをイメージして実験中。
いつか、工業製品に包まれたお家ではなく、
もっと自然と同化・エネルギーを自然から借り、
自然と共存しているお家を手がけたいです。


多分これからのデザインってこんな事なのかも。

2012年4月15日 13:50

土壁をどう思いますか?

その答えを探しに先日、奈良・兵庫に弾丸ツアー。

奈良では日本最古の木造建築・法隆寺の見学。
木造の建物を見学するのはもちろんですが、
今回の目的は壁。

土を押し固めて層にする方法。
版築工法の勉強です。
目で見て確認し、体感する。
まさに百聞は一見に如かず。とはこの事。

タイミングよく壁の改修工事もしていて、
現場を直接見学することが!
職人さんが不在で質問できなかったのが心残り…。

土という素材の面白さを感じ、いざ兵庫へ

兵庫県篠山市 丹波焼の郷へ
800年以上にわたり受けつがれてきた丹波焼は、
今現在、60件もの作り手さんがいるとのこと。
でも規模としては小さい方と聞き驚きました。

僕の目的は陶芸作家さんのギャラリー予定の土壁の家。

圧巻。吸い込まれるようにしばし立ちすくむ。

本当に地元の土を使い、余計な物は何も入れずに家として
形造られ、何ともいえない曲線と温かみのある色合い。
もともとの家の原点をみたような気がします。

まだまだ知らない事が多すぎる。
昔の人の知恵の発想はどこから生まれたのだろう?
それとも、現代が便利すぎて考える事や、発想する力が無くなって
きてしまったのか。

新しい物は更に新しい物ができると忘れられてしまう。
風化も早い。

この丹波篠山地域にだけで見かける灰屋(はんや)も土壁。
初めて知りましたが、化学肥料がなかった頃に落ち葉などを燃やして
肥料に使う灰を作っていた小屋の事。

この灰が有名な丹波の黒豆の味を左右すると聞き、
現在も数は少ないが利用されているなんて素晴らしい。

形に決まりがなく、同じ形がないのも面白い!

どのくらい前の灰屋なのか、農作業をしていた方にお話をお伺いすると、
3世代前からあることまでは知っていると。

雨にも風にも地震にも耐えある姿には土の計り知れない
強さと力を感じました。

今回のもう1つの目的は、地元の土の質を知る。

南左官工業所・南様に地元の土を持参し、土を確認してもらったところ、
粘土質が多く、改良も必要ではあるが使うことは可能との回答。

これからのプロジェクトの光が見えました。


今回、大変お世話になりました畑中様に感謝致します。
また今西様・南様突然の訪問にも関わらず、
あたたかく迎えていただきありがとうございました。

まだまだ僕の土ツアーは始まったばかりです!

NEXT

2012年4月12日 13:47

チャレンジ

技術は進む。

現在の最新技術はついて行くのがやっとの世の中です。
インターネットでどんな事も調べられ、計算したり考えたりできます。

とてもありがたいですね。

そんな中でも前にもお話しましたが、アナログに考える場合の
模型は今ももちろん健在です。

まさにアイディアは閃きと発想勝負。
Life style工房の事務所では模型とにらめっこ。
新しいメンバーも増え、にらめっこする人数も増えました。

社員を1人、太陽係りに任命!
電球で日の出から日没までを再現しお家の中に入る光の動きを観察します。

じっくり観測。

思ったより暗くないか?
この部屋を明るくするには?
単純に窓をつけてしまっては、夏は逆に熱くなり過ぎるのでは?
そんな意見交換をし、模型に開口を開けてバランスをみたり、
新しく発想とアイディアを出していきます。

日本には四季があるので、一年を通しての設計は必須。

夏涼しくて、冬暖かい日本の理想の家つくりを日々研究しています。
エアコンだけが空調ではないと考えているため、
今の取り組みの中心は地熱エネルギー。

地下の安定した温度を使ったECOハウスを計画中です。

もちろん、これから先のためにコストを抑えて現実的に作業出来るシステムも同時に思案中です。
コストが掛かってお客様に提案できないようでは普及はしません。

地下の温度は深さや、環境にもよりますが年間通して約15℃。
単純に家が、地下に全部あったら?
もちろん単純なことではないので、雨が降ったり、湿度・光は?

全てバランスが大事です。

まさに、このエネルギーをうまく自然からお借りしたいと計画中です。
そして、地下を掘った土を何処かにお金をかけて運ぶのではなく
再利用も計画しています。

今回はこの取り組みに大勢の皆様に協力を頂きます。
本当にありがとうございます。
是非、これらの取り組みが無駄にならないように形にします。


そして、まだ先ですが、このブログを読んで頂いている皆様にも
ご協力をお願いしたいことがあります!

まだ詳細はこれからですがワークショップを計画中です。

まだ、一度も開催した事がありませんが新しい取り組みの1つです!

その際は是非、参加型ハウスの新しい形の一歩として
ご協力頂ければ幸いです。

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