現場

 

進行しているプロジェクトの確認に、早朝から移動。


物件ごとの距離が遠いので、交通手段は車ではなく電車。
スケジュールがタイトな為、滞在時間が少なく下車、確認、乗車の連続。
ひたすら電車から景色を眺めていると、
その土地ごとの田んぼの稲の長さの違いに気づく。


地元ではまだ田植えをしたばかりなのに、
所変われば水盤が見えない位稲が青々と育っている。
この時期にしか見ることができない稲の生命力を感じながら、
ちょっとタイムスリップした様な気にさせてくれた。


写真は、『大田原の家』

「自然豊かな風景を生かした空間」クライアントからの要望は至ってシンプル、
シンプルなもの程難しい・・・。

そこで、室内から見える景色を短編では無くパノラマにすることにした。
パノラマにするためには極力、柱や壁といった障害を無くし視界を確保する。
そのため、外壁周りに柱を建てる作り方ではなく、家の中央にコンクリートの壁を用いてそこから屋根を掛ける事に。
この構法により、景色を遮断しがちな柱を無くしガラスだけで構成


壮大に広がる那須連邦の景色を確保した。


カーテンや目隠しのフェンスなどは無く、共に育つ木々を植え、葉っぱのカーテンを作る。
夏の日差しを遮る為には欠かせない役割を果たす。


 

大田原 現場.jpgのサムネイル画像

 

 


『大田原の家』 2013・9 完成予定。